
見に行って来ましたよ。
映画「The Wresler」
あらすじを紹介しますから興味を抱いた人は見に行ってくださいね。
冬のアメリカの海沿いの中都市。
ひとりの長いブロンド髪(見た目のイメージはハルク・ホーガン)の壮年レスラー、ラムが場末の体育館のロッカールームにいた。
そこに挨拶に来る若きレスラーに向かって
「今日はどうする?お前は若くて才能がある頑張れよ。」と。
小さな小さな興業のファイナルで闘うふたり。
必殺技のラム・ジャムが決った後には疲れ切ってひとり、ロッカールームのパイプイスでうなだれるただのひとりの男。
付き人もなく自ら傷めた膝や肘のテーピングを解きアイシングをする。
かつて全米を熱狂の渦に巻き込んだ人気プロレスラーラムの面影はなくトレーラーハウスで暮らしている。
ハウスの鍵を無くしてしまった彼は行き付けの店に出る。
古くからの友人であり客でもあるランディーの体の傷にキスをしながら、キャシディはこう言う。
「髪を伸ばして痛みに耐えるあなたはまるでキリストの様だわ。迷えるラム(子羊)ね。キスだけだから60ドルに負けておくわ。」翌朝ハウスの前の車中で眠るラムを訪ねて来た子供たちに優しく技をかけるラム。沸き上がる黄色い歓声。病院の東洋人や日焼けサロンの黒人にも気軽に話し掛ける。ランディーはそんな男だ。
と、ある日ラムはいつも通りに試合に勝った後のロッカールームで心臓発作をお越し、ICUに。
医師からの宣告を受けリタイアするラム。一方キャシディにも次第に客が付かなくなっていった。
(中略)
ある日キャシディに振られたと思い込んだランディーはやけな一夜を過ごし、和解できた娘との約束の時間に間に合わず、待たしても娘からの信頼を失ってしまう。
そんな折りの中でも必死で変わろうと口うるさい上司のいる惣菜の量り売りの仕事を続けていたランディーだがお客の中のひとりが
「お前は誰かに似ているな。そうだ!思い出したぜ!ラム・ジャムのラムだろう?ファンだったぜ!でも、老けたな。」
その言葉に苛立ちを隠せないランディーは自分自身をチーズカッターで傷付け、悪態をつき、店の商品を蹴飛ばして職場を後にしてしまう。
鑑に映る自分の姿を見ながら蘇るRingでの歓声とレスラー、ラムとしての興奮と歓喜と新しい決意。
山中でのRunning、自らの手で白くなった髪をブロンドに染め直し、日焼け色のスプレーを体に吹き付けひとりで孤独なトレーニングを開始。かつてのライバルのイスラム系のレスラーとの再戦を申し込む。
その事をキャシディに告げ、反対を受けるが彼の耳にはもう、誰の声も届かなかった。
いよいよ、試合当日、キャシディもセクシーなダンスを披露するがベテランである彼女に店の客達は見向きもしない。ステージを降り、彼女が向かった先は……。